2013年04月29日

小児鍼治療

沼津市で開業してから、40有余年経ちました。開業当時と比べると周りの住宅環境とか同業者の増加等
随分と変化がみられます。当時に比べるとマンションが沢山建ち、コンビニエンスストアが各種競合し
大型のショピングストアチェーン等も出来ました。代わりに小売りの商店が次々と無くなっています。
私の周りにも、同業の治療院の他に接骨院・整体・カイロプラクティック等随分と増えました。
今日は、小児鍼治療の事を書きます。小児鍼とは刺さない鍼です箆状の金属を使い乳幼児の皮膚に刺激を
与えて効果だすものです。夜泣き・疳の虫・消化不良・食欲不振・下痢・等に効果があります。
2・3日連続で治療をして、1週間から10日経過を看てまた2・3日治療を行う方法です。
治療時間は、10分ほどで済みます。箆状の鍼で皮膚をこすり皮膚の色が赤くなればお終いです。
私が京都で修業中に覚えた鍼の技の一つです。関西では私達の業の看板には、はり・やいと(灸治療の事)
小児ばり・と書いて有るのが普通でした。関東周辺では、やいと・小児鍼と書いて有る看板をが見た覚えが
有りません。鍼治療は肩こり・腰痛だけで無く神経痛・頭痛・むち打ち症・花粉症にも効果は有ります。
整体・カイロプラクティックの業者はいろいろ看板に色々と効能を書いて居ますが、私達(鍼灸マッサージ師)は、法律で効能効果・治療代金等を看板に書き込む事を禁じられています。
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2012年12月02日

鍼をうつ日々

最近、肩こり・睡眠不足・ストレス等で頸部の凝りや上肢の運動障害を訴えが、以前より増えて来ている。
以前にも同業のTさんから教えて戴いたツボを使用することで効果は有るのだが、若い頃勉強した中国鍼の
新穴と奇穴等を足してみると、前より良い効果がある事が判った。側頸部の穴は全部で11ある。穴名は
牽正・岩池・安眠1・安眠2・興奮・容后・強音・増音・下扶突・頸中・頬ですが此の中で使用する穴は
3・4・5・9・10番の穴と肩背部と腕の穴で症状は随分と改善します。当治療院に来られる方たちの中で、初めて鍼治療を受けると人は、鍼が痛みを伴うと思い込んでいる方が多いです、その元は鍼を打つ又は刺すという言葉で痛みを連想するのではと思っています。確かに鍼を打つ時に(刺鍼)痛みを感じる時が有ります。
それは、治療を受ける人が緊張しているのか、治療師の刺鍼の技術が未熟か若しくは鍼先の形状に問題が有るのかの3点。大体痛みを感じさせるのは治療師の方に原因が多いと思います。過日、京都の師匠と話をしていた時に師匠曰く、鍼治療というと世間一般に肩こり・腰痛・神経痛と思うのだろうけど、実際には身体のあらゆる部位の痛みや疼きを訴えて来るのだから、鍼治療即ち 疼痛治療 と認識して貰えるように努めなければ
いけないと謂われ、おおいに反省納得しました。
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2012年11月28日

鍼をうつ日々

先月の下旬に所用が有って京都まで、自分で車を運転して新東名高速・伊勢湾岸道・東名坂道を使い行ってきました。本来汽車で出掛けるのが嫌いなので可能な限り自分で運転をして、家内の実家の有る青森とか
母親の郷である宮城県の亘理でも車で行きます。京都の用事とは、私が入会している広域異業種親睦団体の
名誉会長の初代が私の師匠である松蔭寺(白隠禅師の寺)の先代住職中嶋玄奘老師で三代目の現名誉会長が
京都清水寺の貫主の森 清範様。初代弐代と故人そして会員も既に十余名も鬼籍に入っている、会は年に四回開催しながら昭和六十二年から丁度百回目と謂う節目で、故人の追悼供養を清水寺の貫主が清水寺の圓通殿で
致しましょうと為り、現会員とその家族友人とうで百数十名参加。貫主の好意で清水寺本堂内陣の参拝出来ました。翌日は、やはり京都に居られるもう一人の私の師匠(鍼治療)の処にお邪魔をしました。上記の事は大事なことでは有りますが、以前から苦労している老人性の脊椎の変形から来る手足の運動障害の治療でもっと
効果の有る方法が有るのではと謂う疑問が有り師匠に質問をしますと、流石に我が師匠直ぐに答えて下さいました。師匠の下に居たのは四十年以上前のことではありますが何年経っても師匠は師匠弟子は弟子本当に有り難い。教えて戴いた治療法を何人かの患者さんに行なって居るが以前の方法より良い効果が出て来ているが
モノになるには、もう少し時間が掛かりそうです。鈍には時間が多いに必要です。
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2012年04月17日

別離

先日の、4月15日に当院に3年半余り通っていただいた患者さんの通夜に伺いました、享年82歳男性です。
当院には、世間で言う後期高齢者の方達が多く来て下さいますし、往療にも伺います(歩行困難な脳血管障害の人限定)此の方は当市でも大手の水産関係の会社の社長を務めた後、会長そして昨年から相談役として活躍されて居りました。小生はこの方から多くの事を教えて戴きましたし又、沢山の本を戴きました。
山折哲雄・加藤陽子・松岡正剛・長谷川慶太郎・加藤尚武・佐々木閑・斉藤成也・大元よしき・伊藤真・
その他多数経済から宗教・精神論まで。好奇心旺盛で、興味が起きると東京・静岡・大阪でも講演会があれば
講演者の出版した本を読みそして出掛けて行くと実行力のある方で、知識を知恵にして会社の従業員を指導し
資質の向上を目指していました。会社の経営者と謂うより教育者の様な方です。小生が、この方に惹かれたのは此の年代の方たちの多くの人に、今の愉しみは何ですか?と聞くと此の歳になってそんな物は無いと言う返事が多いのです。この方と小生の師匠の中嶋玄奘(享年84歳・沼津市原・松蔭寺17代住職)も亡くなる寸前まで勉強し、読書を楽しんで居ました。自分が還暦を過ぎてから、親族の中から大事な人、好きな人達が黄泉の国に行ってしまい寂しい思いをします。昨年の東日本大地震では、母の郷里が宮城県亘理郡亘理で震災を受けましたが、実家は壊れもせず大丈夫でしたが、叔父が9月に亡くなり葬儀の時に親族の人達に話を聞くと親戚の誰某が震災でなくなったとか、家が壊れたとかの話が多く聞かれ、棺に釘を打つ音を聴くと胸が痛むと謂い
震災以後、棺に釘を打つのを辞めたと謂いました。母方の祖母の生まれ在所は同じ亘理郡の荒浜。此処も被害甚大。何時になったら震災からの復興が出来るのか?、何処まで復活したのか?マスコミはもうあの震災を忘れたかのかな?
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2012年03月05日

最近の事

還暦を過ぎて数え年で65歳、高齢者と呼ばれる歳になりました。ウィキペディアで調べると高齢者
の性格特性と謂うのが有りました。
1)円熟型-過去を後悔することもなく未来に対しても希望をもつタイプ。
2)安楽型-消極的で、現実を受け入れるタイプ。
3)防衛型-若い時の生活水準を維持しようとするタイプ。
4)憤慨型-老いに対する不満が他者への攻撃となってあらわれるタイプ。
5)自責型-人生を失敗だったと考えてふさぎこむタイプ。
と5っの特性が有りましたが、自分が上記の5っのタイプのどれに当てはまるのか?2.3の総合タイプ
なのかと考えています。今年になって1月下旬に心臓カテ−テル手術を受けました。発端は、市の健康診断です。身長167cm・体重105`・腹囲125cmの身体ですから、はなからメタボであることは
承知でしたがBMIが25以上・血圧・脂質・血糖値・喫煙等でメタボ100パ−セント。脳卒中・心筋梗塞のリスク大・・・・昨年あたりから胸の痛み動悸や不快感等が有ったので、心電図をとってもらうと、左心室の肥大が有ると云われ狭心症や心筋梗塞が気になりだして、心臓カテ−テル手術を受けたしだいです。体重も60`台にと云われても、この歳でそんな体重の人の体型を見ると、若い人達と違って手足が細く尻の肉が痩せて落ちてなんともイヤ。そんな訳で自然に痩せるなら仕方が無いけれど、今のままのデブでいる事に決定。
此処まで書いていたら、高齢者の性格特性は(1)が一番近いな哉。
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2011年11月06日

鍼治療の変化

今年の正月に、京都で鍼治療をしている私の師匠を訪ねた時に、現在の鍼治療の方法をお互いに話をして、鍼治療の理想としては鍼を打つポイントを如何に減らして行くかと謂うことに成りました。
私の、治療は置鍼法という方法が主で腰痛では少なくとも14本から16本の鍼を腰部と臀部に15分から20分程度打ったままにして、その間に脚部を指圧していくと方法ですが、師匠から、新しい腰痛の為の治療法を教えて戴きました。今までの鍼治療をやめて新しい治療法に変えるということは随分と勇気が必要でした。今までの腰痛治療でも効果があった訳ですから。でも、新しい方式ですと主と成る
ポイントは合計で4箇所に鍼を打つだけで、あとは必要に応じて3.4箇所に補助的に鍼を打つだけで済みます。その方法を今年になってからの新しい患者さんに始めてやっと、従来の治療法以上の効果が出るように成り、患者さんのタイプに因って鍼治療の使い分けをしています。体力の無い老人の場合には、確かに少ない刺激で良い方法で有ると思います。もう一つは、同じ組合のTさんから、教えて戴いた、頸部のツボです。このツボと他に2箇所のツボを使うことによって頸腕症候群の治療効果が、以前に比べても良い結果が出てきました。鍼の治療も、永年やっていると新しい方式方法を取り入れていくことに臆病になります。今までの治療でも効果が有ったからと謂うのは慢心でしょうか?。
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2011年02月04日

師匠と私

先月の21日に、大阪府の枚方市まで高速道路を使い私用で行って来ました。午前中には用件も終わりましたので、京都市内で開業している鍼の師匠に電話を掛けましたら、来ても良いと謂う返事でしたので、第二京阪を使い中京区の師匠の所まで30分少々で到着。昼飯をご馳走して頂きながら近況報告。その後師匠の仕事場にお邪魔して最近気になる腰痛症に対する治療で難しい症例を話しましたらば、師匠が私の身体に鍼を打ちながら、詳しく説明をして下さいました。2ケ所のツボを使うだけで
腰痛が改善されました。そのツボの一つは以前から私も使用していましたが他のツボは時々使うツボでした。その2ケ所の組み合わせは今迄一緒に使うことは無かったのです。あとは使用する鍼の太さ(番数)と長さそして、鍼の使い方についても教えを受けました。師匠もそして弟子の私も使用するツボは少なくして、治療の効果を出したい随分前に話をした事が有りました。私も開業当時に比べれば、使用するツボの数は少なくなっていますが、やはり師匠にはかないません。師匠と私との技術の差は相変わらずでした。私は師匠に蟒鍼(ボウシン)の説明と実技(打ち方打つ場所等を)して帰ってきました。師匠に逢うと、気分は弟子入りした当時(40年程前)に戻ります。帰って以来、腰痛症の患者さんが来られると、師匠直伝の鍼治療をしていますが以前より効果が良いと思います。幾つになっても、叱咤激励してくれる師匠が居るのは在り難く嬉しいことです。
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2010年08月22日

私の師匠

当院へ来られる患者さんからよく質問される事は、何故、此の仕事を選んだのか・治療の方法・そして予後・治療にかかる時間・治療代金・等ですが、次に多い質問が趣味そして私のスタイルについての事です。趣味は、剣道と無刀流剣術です。竹刀剣道と無刀流剣術とは全く別物です。師匠は無刀流六代目故 村上康正先生です。
私の頭は何時もスキンヘッドです。着ている物は何時も作務衣で1年中、裸足でいるからですが。理由は、故中島玄奘老師の弟子です。中島玄奘老師は
白隠様の寺として有名な松蔭寺の17代住職でした。現在は私の兄弟子の宮本圓明老師が住職をされています。玄奘老師とは私が30歳の頃に出会〔老師は私の患者)いました。山岡鉄舟先生は白隠禅師の法に深く帰依されて、明治天皇から正宗国師と謂う国師号を白隠禅師に賜るように働いて下さいました。玄奘老師は、臨済宗の僧侶で有名な山本玄峰老師の弟子でありました。その玄峰老師と村上康正先生も縁のある方でした。そんな事も有り私は玄奘老師の弟子となり
得度をしました。其の時に師匠から、此れからお前は儀式以外の時は、作務衣を着て裸足だと謂われたからです。玄奘老師は平成12年に遷化されましたが亡くなる前に、妙心寺を離れて単立の白隠宗と謂う宗派を興されました。現在は、山梨の塩山に在る、臨済宗向嶽寺派大本山向嶽寺の管長である、宮本大峰老師の基に入室参禅して6年になります。
鍼の師匠は、京都市に居られる渋谷修先生。
私には、故村上康正先生(無刀流)故中島玄奘老師(坐禅・公案)宮本大峰老師(坐禅・公案)渋谷修先生(鍼治療)と4人の師匠がいます。
師匠は一流、でも此の弟子は果たして??
posted by 博さん at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月24日

脳性麻痺の鍼

本日も、脳性麻痺の患者さんの治療をして来ました。背中の痛みは無し。左足の膝関節の痛みと、左腕の痺れを訴える。麻痺の有るのは左半身なのに、患側には痺れが無く、健側の腕の痺れの原因が何処に有るのか?頚椎の両側の筋肉の緊張を探るが、見つからない。肩甲骨の周辺を探ると、肩甲骨の周辺全体に軽度の筋肉の緊張を感じるので、全体に鍼を打つ。左腕の肘周辺と手首にも鍼を打つ。以前は左の腕を伸ばした状態にすると、痛みを訴えたのだけれど最近は我慢できる痛みに変化したと言う。しかも、伸ばした左腕を挙上したり回旋したりするのも痛みが有ったのに、それも大分軽減していると言う。治療を始めてから約、8ヶ月に成ります。状態も随分と改善されたと思いますが、本人は未だ満足出来ない筈ですし、私も納得出来ない症状が有ります。それは、患者さんの症状の一つに、微熱が出ると胃が猛烈に痛みが出て食事を摂る気分も無くなる。一日の絶食は当たり前の状態、しかも便秘になる。胃の痛みがきつい時に、胃倉に撚鍼をしていると、突然痛みが無くなったと謂う事が多いです。また、便秘が酷く腰の痛みを訴える時には、大腸腧に鍼を打つと腰の緊張と便秘が解消されます。難しい症状が有るからこそ、治療に張り合いが在り、仕事の楽しみでもあります。
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2010年04月09日

脳性麻痺の鍼治療

週2回の鍼治療は、その後も継続しています。患者さんも痛みや、痺れが軽減している事も有るので少々の痛みは我慢してくれます。痛みと言っても鍼が刺さる痛さでは無く、鍼の響きを本人は痛いと表現していることを確認しました。最近は両膝の痛みは治まり、大腿部の痛みと
両腕の指の拘縮と痺れが主になって来ました。大腿部の鍼は何時もの
散鍼で筋肉の緊張を緩めます。腕の方は頸・肩・肘・手首周辺の穴を使用して、指の拘縮は二間・三間を中国鍼を使用して2・3ミリ程度刺して
撥挫法を行いますと、僅かながら指の拘縮がゆるみました。
背中の鍼を打つときに、患者さんが人の手を借りずに寝返りをうっていたので驚くと、家族の肩も小生同様に驚き訳を聞くと痛みが全体的に楽に為ったので練習をしていたようです。確かに、初めて治療を始めた頃に比べると、顔色や表情も以前に比べると明るく為っています。この患者さんは随分と長い時間を痛みや痺れと謂う苦痛と、共に生きてきたのだな-と思うと、やりきれない気持ちになります。鍼の治療を終えると
患者さんが、笑顔で(痛みは)大分いいよ-と言ってくれますが、それが、小生の励みに為ります。

posted by 博さん at 03:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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