両腕の指の拘縮と痺れが主になって来ました。大腿部の鍼は何時もの
散鍼で筋肉の緊張を緩めます。腕の方は頸・肩・肘・手首周辺の穴を使用して、指の拘縮は二間・三間を中国鍼を使用して2・3ミリ程度刺して
撥挫法を行いますと、僅かながら指の拘縮がゆるみました。
背中の鍼を打つときに、患者さんが人の手を借りずに寝返りをうっていたので驚くと、家族の肩も小生同様に驚き訳を聞くと痛みが全体的に楽に為ったので練習をしていたようです。確かに、初めて治療を始めた頃に比べると、顔色や表情も以前に比べると明るく為っています。この患者さんは随分と長い時間を痛みや痺れと謂う苦痛と、共に生きてきたのだな-と思うと、やりきれない気持ちになります。鍼の治療を終えると
患者さんが、笑顔で(痛みは)大分いいよ-と言ってくれますが、それが、小生の励みに為ります。