2010年06月24日
脳性麻痺の鍼
本日も、脳性麻痺の患者さんの治療をして来ました。背中の痛みは無し。左足の膝関節の痛みと、左腕の痺れを訴える。麻痺の有るのは左半身なのに、患側には痺れが無く、健側の腕の痺れの原因が何処に有るのか?頚椎の両側の筋肉の緊張を探るが、見つからない。肩甲骨の周辺を探ると、肩甲骨の周辺全体に軽度の筋肉の緊張を感じるので、全体に鍼を打つ。左腕の肘周辺と手首にも鍼を打つ。以前は左の腕を伸ばした状態にすると、痛みを訴えたのだけれど最近は我慢できる痛みに変化したと言う。しかも、伸ばした左腕を挙上したり回旋したりするのも痛みが有ったのに、それも大分軽減していると言う。治療を始めてから約、8ヶ月に成ります。状態も随分と改善されたと思いますが、本人は未だ満足出来ない筈ですし、私も納得出来ない症状が有ります。それは、患者さんの症状の一つに、微熱が出ると胃が猛烈に痛みが出て食事を摂る気分も無くなる。一日の絶食は当たり前の状態、しかも便秘になる。胃の痛みがきつい時に、胃倉に撚鍼をしていると、突然痛みが無くなったと謂う事が多いです。また、便秘が酷く腰の痛みを訴える時には、大腸腧に鍼を打つと腰の緊張と便秘が解消されます。難しい症状が有るからこそ、治療に張り合いが在り、仕事の楽しみでもあります。
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